間接加熱蒸留器について
- 蒸留器の特徴:
- モロミに直接、蒸気を入れずに周りから温めます。
- 蒸留方法の特徴:
- この方法は世界の蒸留酒の一般的な蒸留方法です。
- 蒸留後の特徴:
- この方法は直接モロミに蒸気を入れない為、蒸留終了後のモロミの量が揮発したアルコール等の分、減ります。
蒸留釜の外側を蒸気で温めモロミを間接的に温めます。
(鍋を火で温める方法と一緒です)蒸留器の外側を覆うスチームジャケットに蒸気を入れ、温める方法です。
この方法は、フルーツブランデーやグラッパ等、世界の蒸留酒が古くから使用している原始的な蒸留方法です。
直接モロミに蒸気を入れないため、蒸留終了後のモロミが、薄まらずに減ります。
平成18年6月に設置しました。
6号機、7号機共に、蒸留釜が2つに分かれており、揮発したアルコールが気体の状態で一緒になり、冷却されて一つのアルコールになる珍しい蒸留器です。
この蒸留器は、バッフル(抵抗)を8段使用できます。造りたい酒質によって調整する事が出来ます。
平成20年12月に設置しました。
この蒸留器は蔵で一番小さな蒸留器で、1回の蒸留でモロミ150Lしか蒸留できません。4段のバッフル(抵抗)がついていて、蒸留中、バッフルを手動で開けたり閉めたりし調整することが出来ます。
蒸留について
例えば、同じレシピの料理を作る時、強火で30分かけて作るか、弱火で60分かけて作るかでは、味が違う料理になることを想像できると思います。また、普通の鍋で作るか、圧力鍋で作るかで、味が違う料理になることも想像できると思います。
蒸留も同じで、蒸留時間や釜の性能により、同じモロミからいろんな酒質が醸されてきます。これも焼酎の醍醐味だと思います。
是非、蒸留における味の違いを楽しんでいただけたら幸いです。