直接加熱蒸留器について

直接加熱蒸留器
蒸留器の特徴:
モロミに直接、蒸気を入れて温めます。
蒸留方法の特徴:
この方法は粘性の高いのが特徴である芋焼酎のモロミをいかにスムーズに蒸留するかを考えた蒸留方法です。
蒸留後の特徴:
この方法は直接モロミに蒸気を入れる為、蒸留終了後のモロミの量が蒸気によりうすまり増えます。
蒸留の特徴

芋焼酎のモロミは粘性が高いため、蒸気で希釈しながら加熱しないとモロミが焦げてしまいます。
蒸留釜内に差し込んである蒸気配管より直接モロミに蒸気を当て、モロミを動かしながら温めます。
この方法は粘性の高いモロミをいかにスムーズに蒸留するかを考え、日本人の知恵によって生み出された蒸留方法です。

直接モロミに蒸気を入れるため、蒸留終了後のモロミが蒸気により薄まり増えます。

例えば、3トンのモロミを蒸留すると、蒸留終了後のモロミは蒸気の水分により約3.3トンに薄まり増えます。


no1

昭和62年9月に設置しました。
蒸気ヘッダーからの距離が一番長く12mあります。
蒸留時間は直接加熱蒸留器の中では一番長くなります。
写真のとおり、冷却部分は一箇所なので、蔵の蒸留器の中では、ヘビーな酒質の焼酎ができます。


no2

昭和62年12月に設置しました。
1号機と同型ですが、蒸気ヘッダーからの距離が10mで、
蒸留時間は1号機よりやや短くなります。


no3

平成16年8月に設置しました。
蒸気ヘッダーからの距離が8mあります。
写真のとおり、冷却部分が一次冷却と二次冷却に分かれており、
冷却能力が高いのでライトな酒質の焼酎ができます。


no4

平成16年8月に設置しました。
3号機と同型ですが、蒸気ヘッダーからの距離が6mで、
蒸留時間は3号機よりやや短いです。


no5

平成17年2月に設置しました。
5号機はモロミの量が多く、5000L入れて蒸留するのでモロミを混ぜる攪拌機がついています。撹拌機と真空ポンプがついている為、常圧蒸留、減圧蒸留もどちらもできます。